―これまでの生い立ちを教えてください。

生まれは東大阪。小さい頃両親が離婚しておばあちゃんに育ててもらった。
おばあちゃん大衆食堂やってたんだよね。その食堂は「ただ料理を提供する」だけじゃなくて人と人とのふれあいがあって。商売を始めたいと思った原点はそこにあるんだよね。僕の経営理念に繋がってるよ。
そうこうしてるうちに中学校を卒業して、まあ27歳までは人様に言えるようなことはしてなかったね。でも子供ができたとき、ちゃんとしなきゃまずいと思ったよ。
知り合いのパチンコ屋のオーナーが雑貨の卸売も兼業してたからそこで働きながら流通を覚えたよ。そこのオーナーがいい人で、僕が独立するって言ったら550万貸してくれてさ。
そしてネット担当と経理を雇って、MOMOっていうバッグのブランドを作って小売店や通販会社に卸したり、オークション販売をする会社を立ち上げたんだよ。それが結構うまくいって、8年で年商10億になったよ!
その後通販会社を作って新聞広告出してカニと肉を売る商売を始めたんだ。
カニって4月に仕入れて北海道の冷蔵庫で保存するのに800万はかかるからシーズンより早めの11月に新聞広告を打ったんだ。新聞広告って1日掲載するのに1500万かかるから広告費用だけで7〜8億くらい使ったかな。
でもその年の冬は暖冬だったからいいカニが獲れなかったから全然売れなくてさ…
本当に売れないから親戚に送ったら「このカニスカスカやで!」って言われて「嘘やん!」って思ったよ。そりゃ自分で食べもしないもの売ったら会社潰れるよね(笑)本業の卸の売り上げも通販会社に持ってかれるから結局7ヶ月でやめたよ。
MOMOも規模を縮小しないといけなくなって…そうすると当然新作も作れないから会社自体も衰退して行っちゃってさ。
ちょうどその頃に芸人の村上しょうじさんと仲良くなって、会社の経営状況を話してどん底だって言ったら、彼が「じゃあ焼き鳥屋でもやろうや」って言ってくれたんだよ。
それで二人で焼き鳥屋の経営を始めて、チェーン店10店舗くらいになったんだよ。やっぱり芸能人っていうブランドがあるから初めのうちは売り上げがうなぎのぼりでさ。でもそういうのって一過性のものだから段々と経営が苦しくなっちゃって…。それでも12〜3年はなんとかやったよ。
飲食店やめた頃はもう心も体もボロボロになっちゃってさ。もう何もかも失ったよ。でもこのままじゃいられないからまた新しいこと始めないといけなくなって。
それで今の本業になる不動産屋を始めたんだよ。不動産の建売が主な仕事で、7年くらいやってるよ。
そして今回足場の仕事を新しく始めることにしたんだよ。

―なぜ新しく始めるのが足場の事業なのですか?

実はB.NEXTの中村君は僕の同級生なんですよ。中学の時にお互い隣の中学校に通ってて。今まで仕事は一緒にしたことないけど付き合いは長いんだよ。
4年くらい前に東京に出てきてから彼の話を聞くようになったんだよ。チャリティ活動とかもしてるみたいでさ。それを見て活動内容に共感したんだよね。
そんな彼が足場の組み立て・レンタル事業を新しく始めるためのスキームを作ったと聞いて、興味が湧いてきたんだよ。

―B.NEXTに期待していることは何ですか?

もうね、全部だよ!
いきなり何を言い出すかと思うだろうけど、でもこの会社には一から事業を始められるスキームが揃ってるんだよ。
足場を安くリースさせてもらうし、全部助けてもらうと思う。
僕が今までやってきた中ではバッグを作って卸す雑貨系の仕事が一番長かったから、今回始めるのは今まで全く経験のない業種だけどとてもワクワクするよ。
足場屋をやっている友達が他にもいるから一緒に仕事してみたいとも思ってるし。

―仕事をする上でのポリシーを教えてください。

僕のポリシーは「集中」。
僕の経験則から言うと、全身全霊で取り組めば必ず結果は出る。
あと仕事仲間を大切にすることだね。
今まで何十もの会社を作ったり、騙されたりしてきたけど、それでも何回も立ち直れたのは仲間を見捨てなかったからだと思う。

―どんな足場屋にしていきたいですか?

せっかく不動産屋をやってるから、うまく今の仕事と足場事業を融合させてお客様に喜んでもらえるような新しいサービスを提供したいと思ってるよ。

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